本日は夏の代名詞の食べ物「枝豆」です!
枝豆は意外と奥が深い食べ物なんです。
枝豆には400以上もの品種があるといわれているんです。本日は新たに開発された枝豆の新品種6つに焦点を当てて紹介します。
枝豆には大きく分けて、青豆(白毛豆)、茶豆、黒豆の3種類があります。種類によって栽培地域や収穫時期などが異なるため、新品種を紹介する前にまずはそれらの特徴について理解しておきましょう。
青豆
青豆は癖のないさっぱりした味が特徴で、万人受けしやすく国内で最もポピュラーな枝豆です。主な産地は関東地方ですが全国各地で栽培されており、緑色の莢に生える白色のうぶ毛から「白毛豆」と呼ばれることもあります。
莢に入っている粒の数やうぶ毛の色、早晩性は品種によって大きく異なるので、品種の選定が収益性に結びつきやすい枝豆です。
茶豆
茶豆は外見こそ青豆と同じ緑色をしていますが、莢の中にある豆が薄茶色の皮に覆われていることから名付けられています。茶豆も全国各地で栽培されていますが、特に東北地方で多く生産されています。
癖がない青豆に対して茶豆は甘みが強く、茹でるとまるでスイートコーンのような独特の香りがすることから、一部の消費者に根強い人気があります。
また、青豆に比べると、収穫時期がやや遅い(一般的に8月上旬から9月中旬頃)のも特徴です。だだちゃ豆や黒埼茶豆が有名なブランド枝豆として知られています。
黒豆
主に関西地方で栽培されている枝豆で、京都の丹波篠山の黒豆がブランド品種として有名です。青豆や茶豆に比べて豆の粒が大きく、コクと甘みがバランスよく両立しているのが特徴です、完熟した乾燥豆はお節料理の黒豆によく使われています。
ただし、枝豆としての収穫時期は遅めの9月下旬から10月中旬頃であるうえ、全国的な生産量はそれほど多くないことから、市場に出回るケースはまれです。
新種の枝豆とは・・・?
枝豆は日本で栽培しやすい作物であることから、各地域の農業試験場等で新品種の開発が活発に行われています。
新しく開発された品種は、「見た目が美しくなった」「大粒化した」「高温化で品質が安定した」など、どれも枝豆栽培が抱えてきた課題の解決に役立つものばかりです。
ここからは近年開発された品種をご紹介いたします。
また、茶色いシミがつくことで見た目が悪くなり、品質低下を招く要因となるダイズモザイクウイルス(SMV)に抵抗性がある点も魅力です。
8月下旬から10月上旬まで収穫可能な中晩生品種です。粒が大きいうえに甘みが強く、食味に優れていることで定評があります。
また、「立性草姿で倒伏に強い」「不稔莢が少ない」といった点もメリットで、収穫や選別など枝豆栽培で負担の大きい作業の省力化にもつながります。
また、主茎が短く草勢がおとなしいので、収穫時もかさばりにくく作業効率も高いでしょう。分枝が少ないことから、密植気味に植え付ければさらなる収量増加も狙えます。