農業の分野に新たな風を吹かせるAgritech(アグリテック)。業界の市場調査を行うResearchAndMarketsによると、世界のアグリテックの市場規模は、2019-2025年のあいだにCAGR(年平均成長率)18%を超えると予測されている。いま、世界でも注目される分野の一つです。
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農業の分野に新たな風を吹かせるAgritech(アグリテック)。業界の市場調査を行うResearchAndMarketsによると、世界のアグリテックの市場規模は、2019-2025年のあいだにCAGR(年平均成長率)18%を超えると予測されている。いま、世界でも注目される分野の一つです。
アグリテックは、農業(Agriculture)とテクノロジー(Technology)をかけあわせた造語。人手不足やサプライチェーンの不透明さなど、従来の農業における課題を、ドローンやビックデータ、IoT(モノのインターネット)、ブロックチェーンなどの最新テクノロジーで解決する。日本では、農林水産省が推し進める「スマート農業」がアグリテックと同じ位置づけです。
では世界のAgritech(アグリテック)事例をご紹介します。
農業人材が不足するなか、人の手では難しいことをテクノロジーに担ってもらうアイデアを集めました。
最新アグリテックで農業人材の不足解消を。英大学が開発、機械学習で野菜を収穫するロボット
いまだに多くの野菜は手で収穫されている。たとえばイギリスで栽培される一般的なレタス、アイスバーグレタスは傷が付きやすく、機械での収穫がとても難しく手作業で収穫せざるを得ない。
英ケンブリッジ大学の研究チームが、機械学習を使ってレタスを収穫するロボット「Vegebot」を開発した。状態が良く、収穫するタイミングを迎えたレタスのみを識別し、傷をつけずに収穫。また、ロボットは24時間稼働しており、同じ畑を何度も行き来している。これにより、レタスが成長しきったちょうど良いタイミングで収穫することができるようになっている。
ドローン植林がマングローブを救う。ミャンマーで始まる森林保護のイノベーション
NASAの元エンジニアが設立したスタートアップ「BioCarbon Engineering」のドローンは、ミャンマーで1日に10万本の植林を行う。人々は浮いた時間で生育中の若木の世話に集中できる。
植林にあたり、ドローンはまず該当エリアの上空を飛行して地形や地質に関するデータを収集する。次にアルゴリズムを活用してそのデータを解析し、植林に最も適した場所と最良の種を選択する。そして、地面を低空飛行しながら自動的に地図をたどり、発育しやすいように設計された種子ポッドを発射します。
これからますます発展していくであろうアグリテック。
経済的な持続可能性についてはまだ十分な検証がされていないが、農業人材の不足や、現在の輸入に頼った食料生産を改善する見込みがあるように思いますね。