「遅植え」聞いたことはありますか?
あまり馴染みのない言葉ですが、果菜類の植え付けやタネまきは、7~8月の「遅植え」も可能です。春植えよりも収穫量はやや落ちるものの、気温が下がり始める初秋のころからは、野菜のうまみが凝縮し、春植えとは違うおいしさが堪能できるのが魅力。手間暇掛けて作る価値は大です。
トマトやナス、エダマメなどの果菜類の植え付けやタネまきは、春先の大型連休前後にスタートする作型が一般的ですが、7~8月にスタートする遅植えでは、秋どりならではのおいしい野菜を味わえるのが魅力。また、夏どりが終わりを迎えるころから、遅植えの野菜が続けて収穫できるのもメリットです。
メリットが大きい分、とても手間がかかります。
植え付け前の苗は、夏の高温や強い日差しで傷みやすいので暑さ対策が肝心。天候や時間帯にも配慮して作業をする必要があります。
暑い日中の作業はせず、乾燥を防ぐためポリマルチなどの地中の温度が上がりにくい対策。日差しや害虫から守る対策等々と手間がかなりかかります。
最後に家庭菜園の遅植えでおすすめな果菜類をご紹介します。
トマト
味が濃く美味しい味が途切れずに楽しむことができる。
春植えのトマトが収穫最盛期のころに植え付ければ、夏から秋まで途切れずおいしい実が収穫できます。寒くなると実つきが悪くなるので、7月中には植え付けを。台風や豪雨でダメージを受けないよう、支柱を立ててしっかり誘引します。
かぼちゃ
ほくほくとして味がよく収穫後も長期的に保存できる。
苗を購入して育てるのが手軽ですが、夏は地温が高いので直まきも可能です。つるが旺盛に伸びるので、2m四方のスペースを確保します。本葉5~6枚で親づるを摘芯して株元にわらを敷き、つるが伸びたら子づる3本になるよう整枝しましょう。
ぜひこの夏は遅植えに挑戦してみてくださいね