皆様前回のブログで紹介したように今は山菜シーズンですね。
山に出かけたりすることも多くなったのではないでしょうか、その時に以下のような、テープで巻かれた木を発見したことはありませんか??
これは結論から申しますと獣害対策(シカ)で使用する「ツノと研ぎ防止テープ」なんです!
半数が初めて聞く言葉だと思います。今回はこのテープについてご紹介します。
初めに、林業では、鹿はかなり天敵です。
なぜならまだ植えたての苗木(スギ、ヒノキ、カラマツなど)新芽を食べてしまったり、成長した木々の樹皮にツノを擦り付けて研ぐ『ツノ研ぎ』という行為をするからです。
ツノ研ぎにより樹木の樹皮を剥がしてしまうことで、腐朽菌が入り材がダメになってしまう原因となるのです(いわゆる剥皮害)。
そこで対策として使用されているのが・・・
東工コーセン株式会社HPより引用
『リンロンテープ』です!
使用方法は、木にこのリンロンテープを巻くだけです。
シカはツノに何かが絡まるのを嫌います。
スギの幹にこのテープを巻きつけることで、シカがツノ研ぎをすると絡まり、嫌がってそれ以上削らない様になるわけです。
意外と簡単に対策できるんだと感じた方も多いと思いますが、
ただこの対策も木々一本一本に巻いていかなければいけないので、なかなか根気のいる作業です。
もしこのテープを見つけたら木にゴミが巻きつけられてるとは思わず、木を守っているのだなとそっと見守っていただけると幸いです。