皆様は「ネギハミグリバエ」って聞いたことありませんか??
「ハエ」はよく皆様見かけることは多いのではないのでしょうか。
ただただウザいハエは農業にも影響することもあるんですよ、ハモグリバエ類にはトマトハモグリバエ、マメハモグリバエ、ナスハモグリバエなどがあり、さまざまな作物で被害が出ます。
ネギに発生するものの多くは「ネギハモグリバエ」です。ネギハモグリバエは、成虫・幼虫ともにネギの葉を食害し、白く目立つ食害痕を残して商品価値を著しく下げる厄介な害虫です。
特に、近年発生している遺伝子の異なるタイプのネギハモグリバエは、従来のタイプよりも被害が著しく、各地で深刻な問題となっています。
ネギハモグリバエの被害
ネギハモグリバエ 成虫の食害痕 産卵痕
HP埼玉の農作物病害虫写真集
成虫による被害は、主に雌成虫が葉の表面に小さな穴を開けて吸汁することで、点々と1列に並ぶ白く小さな食害痕が残ることです。また、葉肉の内側に、半透明のゼリー状で0.2mmほどの楕円形の卵を産み付けます。
卵からふ化した幼虫は、葉の内部に潜り込んで葉肉を食害します。食害痕は白く不規則な線になります。
後述する新しい系統の場合は、多発すると食害痕が癒合して葉全体が白化し、幼苗期に被害が多発すると、株ごと枯れることもあります。
ネギハモグリバエの特徴は??
ここからは閲覧注意ですよ・・・
ネギハモグリバエの見た目は、成虫は体長約2mmで頭や脚が淡い黄色、小楯板(胸部の背側)と腹部が黒いのが特徴です。
ネギハモグリバエの発育適温は20~25℃で、発育に必要な期間は25℃の条件下で約20日といわれています。他方、卵から羽化まで25℃で36日、30℃で19日とする研究結果もあります。
春と秋に多発し、真夏と真冬は非常に少なくなり、土中で蛹の状態で越冬します。年間では5~6回発生すると見られています。
いかがだったでしょうか。害虫は農業においてとても大きな問題です。
ネギハモグリバエはネギ栽培における代表的な害虫ですが、天敵や効果のある農薬も多く、それほど防除は難しくありませんでした。しかし近年遺伝子の異なる品種が出現するなどの甚大な被害が各地で報告されています。
被害の最新情報などをこまめに確認して臨機応変に対策していくことが大切ですね。。